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ni yoriの物語
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#01

ni yori いよいよはじまります

着付師である加藤咲季が、ドレスデザイナーの藤本マキを迎え、2人で立ち上げたブランド ni yori は、
”2人”が結びつき、
”2”より広がる、
”2より”大きく成長していくことを意として名づけられました。

今回、第一弾となるChapter01は『EMON Coat  衣紋コート』をご提案いたします。
歴史と気品ある英国のトレンチコートをベースに、着物を着る際に形作る衣紋を崩すことなく皮膜で包み込み、
美しい放物線を描いたシルエットが衣紋を再表現します。

洋服に衣紋コートを着用される際は、後背に配された衣紋のフォルムが着物の痕跡を醸し出し、
洋服を着ながら着物を着ている様な、独特な感覚が味わえます。
また、防寒対策としての機能も兼ね備えた衣紋の皮膜は、皆さまを冬の寒さから開放してくれます。
日本の職人たちが構築してきたきめ細やかな技術に敬意を払い、
『日常生活で着物を着る機会を増やして頂きたい』をモットーに、現代的なアプローチで、より心地良く楽しめる和装環境を発展させて参ります。

日本と西洋、別々の歴史を持つ2つが融合し、新しい二つの世界を紡ぐこちらの衣紋コートを、
これから皆さまにお届けいたします。

Design

ボタンのかけ方ひとつでさまざまに表情を変える襟元は、付属のチンストラップを使い、冷たい風から首元を守ることも前を開けて着物や洋服の襟元を見せることもできます。

ブラウジングされた袖は、着物の袂(たもと)を内包するゆったりとした構造となっており、カフスは2段階にサイズ調節が可能で着こなしの幅を与えます。ボックスプリーツと裾にかけて広がるフレアで女性らしいAラインのシルエットを表現。身幅と袖幅にゆとりを持たせることで、華奢な印象を演出しながら帯をしっかりと覆うことができます。

やわらかく光沢感のある高密度なバーバリー生地をたっぷりと使用した贅沢な作りでありながら、重くなりすぎないよう計算されています。
和装、洋装、普段使いからフォーマルシーンまで幅広くお使いいただけるフレキシブルな1着です。

 

Story

衣紋コートが生まれた背景には、普段から着物を着る咲季が常々感じていた着物コートに対するストレスが大きく関わります。

着物用のコートは隙間風が多く入ってくるため、着ていても寒いことが最大のネックでした。
現代では、着物を着るときに衣紋を抜いてすっきり女性らしく魅せる人が増えましたが、

衣紋を抜くと どうしても首元が開いてしまい、冷えてしまうのです。
これまでのコートはどれも、着物の衿にコートの衿を沿わせて着るものだったので、
首の後ろを塞ぐことは不可能でした。

どんなに上等で暖かい素材のコートでも、首元が冷えれば全身が冷えます。
マフラーをするにも、うまく巻かないと隙間ができてしまいますし巻くのにも時間がかかります。
マフラーによって、セットした髪型が崩れることもあります。
手首の部分も大きく開いているものが殆どで、隙間風が入り手袋をしていても腕が冷えてしまいます。

また、どれも同じような形でデザイン性がなく、
「着物のコートはこういうもの」といった諦めにも似た空気感が着物を着る人の中にあります。

しかし、着物コートに対する不満を聞いてみると、
やはり同じように不満を抱いている人が多くいることが判明しました。

こういった機能性やデザイン性を網羅したものづくりができる人は誰か。
今までにない全く新しいものをデザインできる人は誰か。

そう考えた時に、
フルオーダーのウェディングドレスを製作し、女性の魅力を引き立たせる方法を知り尽くしている藤本マキが適任だと、咲季から声をかけたのがきっかけでコート作りがスタートしました。

それが『EMON Coat  衣紋コート』、
ひいては ni yori 誕生のきっかけとなりました。

create new timeline.
新しい時間軸を創造する

和の世界、洋の世界に生きる2人が作り出す新しい世界を、
肌で感じてください。